じつは鰻(うなぎ)が一番おいしい季節は秋って知っていましたか?
鰻といえば夏の土用の丑の日(どようのうしのひ)が有名ですが、冬眠に備えて養分を蓄える晩秋から初冬にかけてが、もっともおいしい旬の季節だそうです。
うなぎの栄養価
ビタミンAやビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12が豊富。
なんとビタミンAは、一串に大人三日分の栄養が詰まっているとか。栄養過多な現代人は、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。
養殖ウナギにも旬はあるのか?
「うなぎが一番おいしい季節は秋。冬眠に備えて養分を蓄えるから」といったのは天然うなぎの話。いまやほとんどが養殖のうなぎですよね。
日本でのうなぎの養殖は、天然うなぎの稚魚「シラスウナギ」を捕獲して育てています。ビニールハウス内にボイラーをたいて水温を30度に保ち、成長を早めているそう。出荷するまでは半年ほどだとか。
天然うなぎの稚魚「シラスウナギ」は、日本で捕獲できる時期は5~6月が一番多い。ということは、夏の土用には間に合わないんです。じつは夏のうなぎのほとんどは輸入ウナギ。
どうですか?養殖といえど、秋のうなぎが食べたくなってきたでしょう?? 夏以外はいつでもおいしいです。
2017年の土用の丑の日はいつ?
丑の日は毎年ことなります。
立春・立夏・立秋・立冬の直前十八日間の「土用」にある、十二支の暦が「丑」の日。
冬の土用の丑の日:1/26
春の土用の丑の日:4/20、5/2
夏の土用の丑の日:7/25、8/6
秋の土用の丑の日:10/29
2018年の土用の丑の日はいつ?
冬の土用の丑の日:1/21、2/2
春の土用の丑の日:4/27
夏の土用の丑の日:7/20、8/1
秋の土用の丑の日:10/24、11/5
土用の丑の日に鰻を食べるのはなぜ?
春・夏・秋・冬と、四季それぞれに土用の丑の日はあります。
土用とは?
昔の人は、立春・立夏・立秋・立冬の直前十八日間を、季節の移り変わりの「土用」と呼びました。
土用の間は土の気が高まるとされ、土をつかさどる神「土公神」の怒りに触れることを恐れ、土を動かしたり、穴を掘ったりという行いが忌まれてきたそうです。
夏の土用に精のつく食べ物を食べる習慣があった
夏の土用は7月20日ごろ。暑い盛りに夏バテをしないように、土用の間に、鰻やしじみ、卵など精のつく食べ物を食べる習慣が、農民の間で広がりました。
夏の丑の日に「う」のつく食べ物を食べる風習があった
そして江戸時代、「丑の日に『う』からはじまる食べ物を食べると、夏負けしない」という風習があったことから、あるうなぎ屋さんが「本日丑の日」と店に張り紙を張ったところ大繁盛したそうです。
それをみて、ほかのうなぎ屋さんも張り紙をまねするようになりました。
夏の土用の丑の日には「うなぎ」
そうしたうなぎ屋さんの張り紙は全国に広がり、現在まで引き継がれ、夏の土用の丑の日にうなぎを食べることが定着したようです。
参照ふるさと納税サイト「ふるなび」うなぎを扱う自治体が全国にあります。